ストックオプション(新株予約権)とは。SOの仕組みとメリット【基本解説①】
ストックオプション(新株予約権)の仕組みとメリット
ストック・オプション(新株予約権)とは
ストック・オプションは、企業の役員や従業員などが、自社株をあらかじめ決められた価格で買える権利のことです。
決められた価格より、自社株の価格が高くなったときに権利を行使して、自社株を取得し、株式市場で売却できれば、利益が得られます。
役員や従業員は株価が上がるように業績アップに努め、株価の値上がりを通じて、内部の利益を使わずに、値上がり益を通じてボーナスを支給することにもつながります。
ストック・オプションのケーススタディ
たとえば、自社の株価が現在1株1,000円だったとします。
このとき、ストックオプションを導入して、役員や従業員など一定の取り決めをした人に、これから一定期間内、たとえば、5年の間であれば、自社株をいつでも1株1,000円で購入できるという仕組みを導入します。
買える対象は、たとえば、勤続年数3年以上などとすることで、ストックオプションを得たければ、長く働こうという意欲にもつながるものです。
その後、業績がアップし、株価が2,000円に上昇したとしましょう。
このとき、ストックオプションの権利を与えられた従業員が権利を行使したとします。
株式市場で買えば、1株2,000円の株を1,000円で買えます。
売却することもできるので、1,000円で買って、すぐに売れば1株あたり1,000円の利益が得られるのです。
たとえば、100株購入してすべて売却した場合、10万円のボーナスが入ったのと同じ効果が得られます。
ストック・オプションを導入するメリット
自社の業績が上がって株価が上昇するほど、利益が得られるので、役員や従業員の仕事へのモチベーションが上がり、生産性が高まったり、新たなアイディアが出てヒット商品が生まれたり、高品質なサービスの提供で社会からの信頼を得ることにもつながります。
ストックオプションを得られる条件を工夫することで、離職予防につながり、優秀な人材の確保につながるのもメリットです。
たとえば、勤続年数何年以上になるとストックオプションが得られると条件を付けます。
その間にも、ストックオプションの行使で利益が出たと喜ぶ先輩社員がいれば、自分もこの企業で長く頑張っていこうというモチベーションが生まれます。
企業の業績がアップした際に利益を内部留保して企業体力を高めつつ、役員や従業員はストックオプションの行使で株式市場を通じて、ボーナスを得られるのも魅力です。
さいごに
本日は、ストックオプションとは何かについて取り上げました。
当事務所はストックオプションの設計評価~登記まで多くの実績と経験がございます。
ストックオプション(新株予約権)に関するご相談は永田町司法書士事務所までお問い合わせください。