【相談事例】遺言書の中で遺言執行者を命じられました。具体的になにをすればよいのでしょうか

遺言執行者の役割

遺言執行者とは、簡潔に表すと、遺言書に記載された内容を実現する役割を担います。故人の意思を実現させる責任者的立場といえると考えます。
遺言書内で遺言執行者として指名された場合、その指名された遺言執行者は、相続人のそれぞれの代理として、遺産の名義変更手続きなどを進めていくことも役割の一つとなります。
遺贈などがある場合は、これらの手続き（登記を含む）を、遺言執行者が進めていくこととなります。

遺言執行者の指定方法

遺言書において指名

遺言執行者は遺言書において遺言者のみが指定することができます。
また、相続人でない第三者が遺言執行者を請け負うこともできます。

家庭裁判所へ申立て

遺言書によって遺言執行者の指定がされていない場合において、遺言執行者を設定したい場合、家庭裁判所へ申立てを行うことによって、遺言執行者として選任してもらうことが可能です。
「遺言執行者選任の申し立て」は、相続人や利害関係者が行うことができます。

遺言執行者はいなくても良い

遺言執行者は必ず必要なものではなく、遺言執行者がいない場合は、各相続人などが遺言書の内容を実現する手続きをそれぞれ行うことになります。