3分で分かるGK-TKスキーム!司法書士が解説
GK-TKスキームはどんな投資方法?
GK-TKスキームとは?
GK-TKスキームは、合同会社と匿名組合を組み合わせた投資スキームのことです。
GKはGodo Kaisha(合同会社)、TKはTokumei Kumiai(匿名組合)のことを指しています。
GK-TKスキームは、太陽光発電投資や不動産投資ファンド組成などの際に用いられることが多いです。
匿名組合とは?
匿名組合は、民法上の組合のことです。
投資家が出資を行い、営業によって生じた利益を分配することを約束する契約のことを指しています。
合同会社とは?
合同会社は、2006年から設立できるようになった新しい会社形態のことです。
アメリカの「Limited Liability Company」をモデルとしたことから、日本版のLLCとも呼ばれています。
合同会社には、経営者と出資者が同一である、出資者が有限責任社員となるといった特徴があります。
GK-TKスキームにおいての合同会社については、投資用の箱のようなものだと捉えておくと、理解しやすいでしょう。
GK-TKスキームの特徴について
GK-TKスキームでは、合同会社をSPCとして、匿名組合を出資形式とするのが特徴です。
SPCは、「Special Purpose Company」の略称であり、特別目的会社のことを指しています。
特別目的会社は、投資を目的として設立された会社のことです。
投資対象となる資産を保有することや証券の発行や出資の受け入れなど、さまざまな役割を担っています。
私募ファンドでは、このSPC(特別目的会社)を用意しておかなくてはなりません。
また、倒産隔離が施されていることも、GK-TKスキームの特徴です。
倒産隔離があることで、投資家や債権者が保護される仕組みとなっているのです。
匿名組合は課税対象とならない
GK-TKスキームにおいては、投資家が出資するのは、SPCとなる合同会社ではありません。
投資家たちは、匿名組合に対して、出資を行います。
このような方法を採用することで、GK-TKスキーム投資家は匿名性が保てるというメリットが得られます。
なお、匿名組合は、法人格を有していないことから、課税対象とはなりません。
法人税や消費税などを支払う義務がないのです。
二重課税を回避して、より多くの利益を投資家に対して還元できるのが匿名組合ならではのメリットです。
なお、投資家が出資に対する分配金を受け取る場合には、雑所得の課税対象となります。
まとめ
本日はGK-TKスキームについてご紹介しました。
組合及び法人の設立手続は永田町司法書士事務所までお問い合わせください。