株券不発行会社ですが株主が「株券がないと不安」と申し出たケース
登場人物
株式会社X(非公開会社、株券不発行)
株主Y(個人株主)
司法書士
状況
株主Yから「以前は株券不所持受理通知があったのに、今は何も出してもらえない。自分が株主である証明書を出してほしい」との要望が会社に寄せられた。
課題
・株券不発行会社では株券不所持手続は不要。
・株主名簿記載事項証明書はあるが、株主の意向としては「正式な証明書」を求めている。
司法書士のアドバイス
・株主名簿記載事項証明書は法律上の制度だが、体裁上「株券に代わる証明」と誤解されやすい。
・株主の安心感を重視するなら、会社が任意で通知書形式の証明書を発行する方法が有効。
・文面は「株券不発行の定めがあること」「現時点で株主名簿に記録されている株式数」を明記し、代表取締役印を押すことで対応。
結果として、会社は任意の証明書を発行し、株主も安心して納得した。