少数株主の排除を目的とした全部取得条項付種類株式の活用
ある非上場会社では、少数株主を整理して支配権を集中させる目的で、全部取得条項付種類株式を利用した手続きを検討しました。
計画した手順
・定款変更で種類株式を新設(種類株式発行会社化)
・普通株式に全部取得条項を付与
・普通株式に関する種類株主総会の承認
・全部取得条項に基づく普通株式の取得決議
問題となった点
書面決議で一括処理しようとしたところ、
・種類株式発行会社化前に種類株主総会を開く矛盾
・取得決議が二重条件になる可能性
が指摘された。
対応策
株主総会の書面決議成立後に改めて種類株主総会を提案・同意させる二段階構成を採用し、条件関係を整理して進めることで、リスクを抑制した。