司法書士試験合格までに何年かかる?2024年最新データ参照!必要な勉強時間や受験回数は?

司法書士は、専門的な法律の知識が必要な国家資格なので、合格するまで何年かかるか心配になる方も多いです。試験の出題範囲が広く、勉強時間が3,000時間は必要だとされていることから難しく感じますが、工夫次第で社会人でも合格を狙えます。

しかし、司法書士を目指したくても「1日に勉強時間をどのくらい取ったらいいか分からない」「合格できるか不安」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、司法書士の資格に合格するための勉強法や、社会人でも合格を目指せるのかを詳しく解説します。ぜひ、お役立てください。

目次

司法書士の資格に合格するためには何年かかる?勉強時間から推測

司法書士の資格は、難易度が高いことで知られていますが、なるべく早く合格したい方も多いでしょう。資格に合格するためには、必要な勉強時間を確保する必要があります。

社会人でも、スキマ時間や土日を利用することで勉強時間を十分確保できるので、諦めずに目指しましょう。ここでは、司法書士の試験に必要な勉強時間や、合格まで約何年かかるのかを解説します。

司法書士の資格を取るために確保しなければいけない勉強時間は3,000時間以上

司法書士の資格に合格するためには、勉強時間が約3,000時間以上必要だとされています。数字にすると多く感じますが、出題範囲が広いので試験の問題を理解するために、さまざまな分野を学ばなければいけません。

日本司法書士連合会の試験情報を参照すると、司法書士の試験に出題される科目は、以下の11科目です。

  • 民法
  • 商法、会社法
  • 商業登記法
  • 不動産登記法
  • 司法書士法
  • 民事訴訟法
  • 民事執行法
  • 民事保全法
  • 司法書士法
  • 憲法
  • 刑法
  • 供託法

特に、集中して勉強しなければいけいない科目は、民法」「不動産登記法」「商法・会社法」「商業登記法の4つです。出題される問題の数が多いので、過去問を解いたり基礎知識をしっかりと勉強しないといけません。

他の科目は、出題されても数が少ないので、勉強はしますが試験で慌てないよう、何度か問題を解き知識を付けておきましょう。出題範囲が広いので、どの分野に時間をかけるか配分をし効率よく勉強をしてください。

人によって、得意な科目や不得意な分野が出てくるでしょう。不得意な分野でつまずかないように、理解しづらい部分は繰り返し学ぶ必要があります。

予備校や通信講座では、3,000時間を目安にカリキュラムが組まれていることが多いです。しかし、予習や復習時間も加えると3,000時間以上必要になるので、スケジュールを考え学習を進めてください。

司法書士の資格試験合格には1日の勉強時間で約1年から2年以上かかる

司法書士の資格は、勉強時間が3,000時間以上必要とされているので、1日4時間勉強したとしても2年以上かかる計算です。社会人で、働きながら司法書士を目指すなら、さらに時間をかけて勉強をする必要があります。

1日で確保できる勉強時間が限られるので、数年かかることを見越して勉強しましょう。出題範囲が広く、勉強する時間も多いので、仕事を辞めて勉強に専念した方がいいと考える方もいるかもしれません。

しかし、司法書士は1回で合格する割合が1割と低いので、何度も資格試験に挑むことになる可能性が高いです。資格に合格する間の生活費を確保できればいいですが、無理な方は働きながら資格を習得しましょう。

実際に、社会人になって資格を習得している方も多いので、長期目線で考えながら司法書士を目指してください。大学で法学部などを卒業した方であれば、法律の知識が事前にあるので、資格習得までの時間を短縮できます。

基礎知識があるのと無いのとでは、勉強時間に差が出てくるので、自分の知識量を把握し教材などを選びましょう。法律の知識が無い方も、司法書士の勉強は可能です。

一から独学だと、理解できない部分が出てくる可能性があるので、通信講座や予備校を利用し学んでいくと良いでしょう。どちらも、働きながら勉強できる環境なので、毎日コツコツ学べておすすめ。

知識がないからと諦めず、自分にあった方法で司法書士の資格に挑戦してください。

司法書士の試験は平均受験回数4回目で合格する方が多く一発合格は難しい

司法書士の試験は、平均4回で合格する方が多く、一発合格する方は稀です。合格するまで、何度も挑戦する方が多いほど難易度が高め。

資格の日程は、一次試験が7月にあり二次試験が10月、合格発表が11月にあります。1年の中でも、2回に別れて試験が行われるので、試験がない期間に集中して勉強をします。

不合格であれば毎年受けても良いですが、勉強が不十分であれば、1年飛ばしで受講しても良いでしょう。自分の実力によって、調節してください。

また、司法書士の試験は何度も受験が可能です。闇雲に毎年試験を受けるのではなく、受験が受けられるほど知識が付いてから挑むのがおすすめ。

受験回数が増えるほど、合格率が下がる傾向なので、早めに合格できるよう対策を練りましょう。受験者の中には、効率よく法律の勉強をし一発合格を果たした方もいます。

動画で紹介している方は、社会人でも1日3時間の勉強で合格しました。試験対策は、過去問を中心に学習をし、選択的に勉強することで知識を深めています。

合格した方の体験談も確認しながら、学習方法を工夫してみてください。

司法書士の試験や他の士業の資格に合格する人の数を比較

次に、司法書士の試験と他の士業の合格率を比較してみます。同じ士業の資格でも、どのくらいの人が合格しているのか気になる方も多いでしょう。

司法書士の試験だけではなく、法律の知識は他の士業でも役立つので、資格を選ぶ基準にもなります。司法書士か弁護士などの資格を取ろうか悩んでる方は、他の士業の試験合格者と比べて資格の難易度を比較してみましょう。

司法書士試験の合格率は例年一定で4%から5%が多い

法務省が公表する司法書士試験の各年度ごとの試験結果を見てみると、合格率が4%から5%と低く毎年比率は変わっていません。受験人数が10,000人を超えることがありますが、合格者は1,000人にも満たない場合があり、かなり難関だと推測されます。しかし、毎年合格者が出ているので、しっかりと法律の勉強ができていれば突破も夢ではありません。

合格者が少ないのは、勉強時間が足りず準備が不十分のまま試験を受けている方が多いのも理由に挙げられます。司法書士の勉強時間は3,000時間必要ですが、勉強時間が膨大なため長く勉強することができず、とりあえず試験を受けてみようという方もいます。

その結果、試験に受からず資格取得を諦めてしまうケースがあります。確実に試験に合格するためにも、最低限の勉強時間は確保しなければいけません。

司法書士の試験を受けようと考えているのであれば、資格を取るまで数年かかることを見越し、スケジュールを組みましょう。法律の勉強は、専門用語も多く大変です。

途中で挫けてしまわないように、同じ志の仲間と交流を持つなど、工夫をして司法書士試験を乗り切りましょう。

司法書士と弁護士や社労士の資格試験の合格率を比較

司法書士の他にも、国家資格が必要な職種があるので、合格率を比較してみましょう。

司法書士4%〜5%
弁護士45.3%
社労士6.4%

日弁連が発表している1970年以降の司法試験合格者推移厚生労働省が公表する社会保険労務士試験のデータを見てみると、意外にも弁護士の司法試験の合格率が1番高い結果となりました。司法書士と社労士の合格率は、いずれも一桁代と低い水準です。

弁護士が士業の中でも就職しやすいように思えますが、厚生労働省がまとめた各資格試験の受験者数を参照しても他の士業に比べて少なく、弁護士になるには法科大学院に入学して2から3年間、法律を学ばなければいけません。法科大学院を修了しなければ、司法修習に進むことができないので、弁護士には時間が必要でしょう。

試験が免除になる場合もありますが、大多数の方は司法試験を受けなければいけないので、膨大な時間がかかります。

しかし、司法書士や社労士であれば、法律の知識が無いところからも自分で学ぶことができるので、合格率は低いですが試験を受けるチャンスが多いです。司法書士から弁護士へのキャリアパスも可能なので、資格を持っておいて損はないでしょう。

弁護士になる場合は、司法書士になり実務経験を積みつつ、予備試験に合格する必要があります。予備試験は、司法試験を受けるために必要な試験で、法科大学を修了していなくても受けることが可能。

司法書士からステップアップを考えている方は、予備試験を目標に法律の知識を深めましょう。

司法書士や他の士業の合格率が低いのは出題範囲が広く難易度が高いのが理由

司法書士や他の士業は、試験の出題範囲が広いうえ、理解するのが難しい法律の知識をつけなければいけません。大学で、学生の頃から法律の知識があればハードルも下がりますが、知識がない中から目指すのは時間がかかります。

法律は改正される場合もあるので、勉強中に覚え直さないといけない場合もあります。よって、合格率が低く苦戦する方も多いのが現状。しかし、勉強のコツを知るだけで効率よく法律の知識をつけていくことが可能です。

実際に、他の業界から士業へと転職する際に、司法書士などの資格を取って就職先を探す方もいます。転職はできますので、まずは法律の知識を理解し試験に臨みましょう。

出題範囲が広いので、どの分野にどのくらいの時間をかけるのかスケジューリングします。時間配分が大切なので、勉強に入る前に考えておきましょう。

また、勉強期間に期限をつけるのもおすすめ。期限があると、いつまでに司法書士の試験に合格するか、明確な目標ができます。

目標が明確になることで勉強に集中でき、長い期間でもモチベーションを維持できるでしょう。

司法書士の試験は働きながら受けられる?合格するコツを紹介

司法書士の試験は、働きながら受けることができますが、勉強するコツがあります。毎日勉強をしたくても、仕事で時間が限られてしまうので、工夫をしなければいけません。

ここでは、働きながら司法書士の試験に合格するためのコツを紹介します。ポイントを抑えて勉強すると、時間がない中でもしっかり知識をつけられるので、ぜひ参考にし実践してみましょう。

司法書士の試験合格まで何年もかかる可能性があるので社会人で収入を得ながら目指した方がいい

最初に、司法書士の試験に合格するには、平均で4回受験しなければいけません。1回で合格する方は少ないので、数年かかることを見越した勉強が必要です。

司法書士の勉強に集中したいからといって、仕事をやめてしまうのはおすすめしません。合格するまで、十分な生活費が確保できているのなら仕事を辞めてもいいですが、不安がある場合は働きながら司法書士を目指しましょう。

不安がある中で仕事を辞めてしまうと、経済面が気になり勉強に集中できなくなってしまいます。キャリアにも空白ができることになるので、転職をする際にも仕事は試験に合格し、確実に司法書士になれると決まってから退職してください。

働きながらでは、勉強は大変だと思うかもしれませんが、今ではスキマ時間で勉強できる通信講座なども多くあります。上手く活用しながら、不安なく進めていきましょう。

司法書士試験に合格するまでの期間を逆算して考え1日の勉強時間を決める

働きながら司法書士を目指すコツとして、試験に合格するまでに期間を逆算して考えましょう。具体的には、2年ほどで試験に合格したい場合は、1日4時間を目安に勉強をします

仕事をしながらだと4時間も勉強できない場合は、3年と仮定して1日3時間ほどの勉強時間を確保すると決めます。日によって残業があったり、夜に勉強時間が確保できない場合は、朝出勤する前に勉強するのも良いでしょう。

朝の時間は、家族がいる方でも寝静まっているので集中しやすい時間帯です。頭もスッキリしているので、難しい法律の勉強も捗るでしょう。

しかし、朝早く起きれない方もいます。体質で朝早く起きれない場合もあるので、無理せず仕事の昼休憩や夜、土日に分散させましょう。

毎日、勉強を続けられる時間帯を見つけ、継続して試験勉強をするのが合格への近道です。何年で試験に合格したいのかを考え、1日の勉強時間を考えましょう。

司法書士の試験勉強は自分のペースでやり独学よりも通信講座を利用する

司法書士の勉強は、焦らず自分のペースで続けていきましょう。試験に合格したいからといって、毎日寝不足で勉強をしても長期間は続きません。

体調を崩してしまうと、勉強ができない日が続き合格が遠のきます。まずは、自分が確保できる勉強時間を把握し、無理なく自分のペースでコツコツ継続しましょう。

勉強をする場合は、独学ではなく通信講座や予備校を利用するのがおすすめ。独学でも勉強は可能ですが、法律を理解するまで時間がかかったり、モチベーションを保つのが大変です。

しかし通信講座や予備校であれば、講師に直接質問することができるので、疑問を解消しながら学べます。知識が豊富な方から学べるので、法律を理解するスピードが上がります。

試験の出題傾向から、勉強する範囲を厳選してくれているので、無駄なく効率的に勉強できるのも魅力。仕事があり、勉強時間が限られるからこそ、通信講座や予備校を使用し早く試験に合格する工夫が必要です。

司法書士試験に必要な科目を整理し勉強時間の配分を考える

次に、働きながら司法書士を目指すなら、出題される科目を整理し勉強時間を配分しましょう。出題される科目は11種類あり、問題数が多いのは「民法」「不動産登記法」「商法・会社法」「商業登記法」の4つです。

まずは、出題数が多い主要の科目の勉強時間を何時間取るか考えます。1日単位や1週間単位で考えると、配分がしやすくておすすめ。

勉強を続けていくうちに、自分がどの科目が苦手なのかも把握できます。苦手な科目は特に集中できるよう、勉強時間の配分を考え直しましょう。

1度決めたら終わりではなく、勉強の進捗具合によって都度変えていくと効率よく学べます。通信講座などでは、勉強方法を紹介しているところもあるので、参考にすると決めやすいです。

各科目の、勉強ポイントも紹介しているので、迷った場合は通信講座のホームページなどを見てみましょう。合格までしっかり勉強できるように、時間を効率よく使ってください。

司法書士の試験勉強を継続するためのモチベーションを維持する

司法書士の勉強は期間が長いため、モチベーションが続かず諦めてしまう方も多いです。司法書士になるという夢を叶えるためにも、勉強を続けるモチベーションを保ちましょう。

維持する方法としては、同じ志の仲間と交流するのがおすすめ。SNSや通信講座のサポート、同じ予備校に通う生徒など、さまざまな場所で仲間を見つけることができます。

仲間同士、励まし合えば長い勉強期間中も、楽しく過ごすことが可能です。また、モチベーションが落ちてしまった場合は、なぜ司法書士を目指そうと思ったのか、振り返ってみるのも良いでしょう。

年収アップや人の役に立ちたいなど、人それぞれ司法書士を目指したきっかけがあるはずです。振り返ることで、忘れていた目標を思い出すことができ、勉強のモチベーションが戻ってくるでしょう。

定期的に、セミナーなどに参加するのもおすすめです。司法書士試験の対策方法や、試験の最新情報を得られます。通信講座を展開しているサイトで、イベント情報を見ることが出来るので、興味のある方は参加してみましょう。

司法書士の試験は時間がかかるが働きながら目指すメリット

司法書士の試験は、働きながら勉強をするのがおすすめです。勉強時間を確保するのは大変ですが、働きながらだと収入の心配がなく、法律の知識は本業に役立つ可能性があります。

しかし、勉強が大変なため仕事を辞めようか迷う方も多いはず。そこで、仕事を続けながら資格取得を目指すメリットを紹介します。

司法書士の試験に専念するか、働きながら勉強をするか迷っている方は、参考にしてください。

資格の合格を目指しながら収入を確保することができ生活に困らない

働きながら司法書士を目指すと、生活費の心配をしなくていいので、勉強に集中することができます。転職市場でも、経済的な不安を解消するために現職を続けながら転職活動を勧めています。

経済的な不安があると、司法書士試験を受けるプレッシャーも大きく、負担に感じる方も多いです。さらに、司法書士は平均で4回受験し合格する方が多いので、資格を取るまで4年以上かかる可能性もあるでしょう。

仕事を辞めてしまっては、4年間収入が無いので生活が苦しくなってしまいます。生活をするために、司法書士を諦めて再就職する可能性もあるので、働きながら目指した方が安心です。

勉強時間を確保するのが大変であれば、時間の見直しをしましょう。スマートフォンを触っている時や通勤時など、スキマ時間でも司法書士の勉強を進めることが可能です。

無駄に使っている時間はないか、司法書士の勉強に置き換える時間はないかと、考えると少ない時間でも学べます。工夫次第で勉強時間は確保できるので、一度自分の1日の時間を見直してみましょう。

社会人の経験が司法書士の業務に役立てることができる

司法書士は試験に合格後、すぐに仕事をする事が可能です。弁護士のように研修期間がないので、社会人で働いてきたビジネスマナーなどを活かせるでしょう。

社会人で司法書士を目指す場合は、転職後に即戦力を求められることが多いので、社会人としての経験はとても役立ちます。前職が法律関係であれば、すぐにさまざまな業務を任せてもらえるでしょう。

司法書士事務所の業務では、不動産登録手続き法的な契約書作成だけでなく、電話応対や文章作成、スケジュール調整など、ビジネスパーソンでは出来て当たり前の業務も任されます。(詳しく知りたい方はjobtagで未経験者向けの司法書士に関する説明がまとめられています)

スムーズに司法書士としてキャリアを積んでいくためにも、社会人経験は欠かせません。

また、働きながら資格を習得すると、キャリアに空白ができることがなく、すぐに転職先などを探せます。転職でも有利になるので、仕事は続けたまま資格取得を目指すのがおすすめです。

転職先の面接でも、勤勉さや粘り強さをアピールできGood。司法書士の資格は難易度が高い分、アピールすると高い評価をもらえる可能性があります。

社会人で、毎日勉強に励む人は少ないので、他の転職者と差別化できます。資格を取ろうと焦らず、長期目線で考え司法書士を目指しましょう。

司法書士の資格勉強で学んだ法律の知識を仕事に活かすことができる

司法書士の勉強で学んだことは、現在働いている会社でも役立つことがあります。会社でクライアントと取引をする際に、契約違反がないか法律面から確認できます。

また、職場の企業法務に関しても司法書士の知識は役に立つので、現職にいてもスキルアップになるでしょう。司法書士の勉強は、司法書士になった時だけ使えるわけではありません

現在の職場でも、プライベートで相続をすることになった場合も利用できるので、学んで損はない知識でしょう。また、司法書士は定年という概念がありません。

生涯現役で働けるので、長く活躍することができます。資格の試験勉強は大変ですが、将来的に長く使える知識が身につくので魅力的な資格といえます。

法律は、生涯なくなることもないので、時代に左右されません。時代背景に振り回されることなく働いていけるので、今から知識をつけておくと将来の役に立ちます。

キャリアアップや年収アップにも、司法書士の資格は役立つので、働きながら資格を取り知識を活かしましょう。

司法書士試験の勉強がなぜ独学だと合格が難しいのかを解説

司法書士の資格は、通信講座や予備校を利用せず、独学で勉強するのは難しいといわれてます。独学だと、教材選びから勉強まで自分で行うことになるので、法律の知識がある程度なければ大変に感じるでしょう。

他にも独学だと難しい理由があるので、以下で詳しく解説します。どのように司法書士の勉強をしようか迷っている方は、参考にしてください。

司法書士試験は勉強時間が長く出題される範囲も広いから独学が難しい

司法書士の試験は、出題範囲が広く科目は11種類もあります。法律に触れたことがある方は、勉強しやすいですが、未経験から司法書士を目指す方は勉強に苦戦する方が多いです。

独学では、法律を理解しにくい部分があるので、通信講座や予備校に通った方が早く勉強が進みます。司法書士の試験に合格するには、勉強時間は3,000時間以上必要ですが、効率よく試験に合格する為にも、独学は避けたほうが良いでしょう。

出題範囲が広いことによって、どの科目にどのくらい時間をかけるかが重要です。偏った配分だと、全てを理解するのは難しいですし、出題問題が少ない科目に時間を書けても非効率です。

独学では、全て自分で勉強時間を配分しなければいけないので、試験を受けるのが初めての方はスケジューリングの仕方が分かりません。しかし、通信講座や予備校では、出題傾向を研究しテキストや講義を作っているので、初めての勉強でも無駄なく学べます。

仕事をしながらの勉強だと、確保できる時間に限りがあるので、効率よく学べる方法を選んでください。

司法書士の資格勉強をしても自分の実力を把握できず合格できない

司法書士の試験は、合格率が4%から5%と低いですが、自分の実力を把握せず試験に挑んでいる方が多く、合格率が下がっている可能性があります。司法書士の勉強は範囲が広く、勉強時間も長いので、最後まで学ぶ忍耐力も必要。

しかし独学では、自分の実力を正確に測れず、不十分なまま試験を受けてしまう場合があります。実力がないと、しっかりと問題を解くことはできず、法律について理解が浅く試験に合格できません。

自分の実力を知る為にも、模擬試験などを受けられる環境を作りましょう。試験を事前に受けることによって、自分の苦手な科目や勉強不足の部分が見えてきます。

模擬試験後に、その苦手科目を集中的に勉強することで、実力も上がり試験に合格する確率を上げられます。司法書士では、模試が開催されているので、自分の実力を試すのにおすすめ。

資格試験の感覚を掴む事もできるので、模試は積極的に受けていきましょう。科目の勉強が全て終わってなくても、受ける事でモチベーションにもなります。

長い期間勉強を続ける為にも、定期的に模試を受けて気持ちを切り替えられるようにしてください。

司法書士の資格は勉強時間が長いので学ぶモチベーションを保ちづらい

司法書士の資格試験は、他の資格よりも勉強時間が長くモチベーションを保ちづらいです。少なくとも、1年以上は勉強を続けなくてはいけないので、自分の気持ちをコントロールする術を考えておく必要があるでしょう。

モチベーションを維持する為には、目標を明確に設定するのがおすすめ。目標は、何年で司法書士の試験に合格し転職するのかを、期限を決めて設定します。

期限を決める事で、勉強時間が長くても終わりが見えます。終わりが見えると、長い時間でもメリハリができ集中して試験勉強ができるでしょう。

目標は、家族や知人、同僚に宣言するのもおすすめ。人に宣言することで、緊張感が出て合格しようと勉強に集中します。

目標があると、モチベーションをコントロールする事ができるので、なんとなく勉強を始めている方は一度目標を決めてみましょう。また、モチベーションの維持には、同じ志の仲間を作るのも効果的。

同じく司法書士を目指している方と話す事で、刺激になり勉強への意欲が湧いてきます。勉強でつまずいた時も、励ましあえるので諦めずに試験に臨めるでしょう。

仲間は、予備校に通ったりSNSで探すことができます。同じく司法書士を目指している方と知り合い、お互いに励まし合いながら勉強をしてみてください。

【FAQ】司法書士の試験や勉強に関してよくある質問

最後に、司法書士の試験や勉強について寄せられる、よくある質問をまとめました。司法書士は合格率が低いので、試験を受ける際には不安を感じている方も多いでしょう。

受験回数の制限や、合格までかかる平均年数、勉強の方法まで解説します。今後、司法書士を目指そうと考えている方は、参考にし試験勉強を始めてみてください。

司法書士の試験に合格するには何年かかる?平均的な年数を知りたい

司法書士の資格は、1日の勉強時間によりますが、合格するまで約1年から2年ほどかかります。基本的な法律の知識を得るために、トータルで勉強時間は3,000時間以上必要なので、1日4時間勉強したとしても750日かかる計算です。

長く感じる方もいますが、法律の知識はそれだけ複雑ですし、理解するまでに時間がかかるのが現状。司法書士を確実に目指すなら、焦らず継続して勉強をしていきましょう。

大学などで法学部を選考していた方であれば、すぐに試験に挑めますが、社会人から目指す方は仕事をしながらコツコツ勉強するのがおすすめ。転職をするにしても、収入がなければ経済的な不安で勉強に集中できません。

早く合格するためにも、仕事を辞めずに働きながら司法書士を目指してください。仕事をしながら司法書士の勉強をするのは、メリットもあります。

現職に法律の知識を活かせますし、仕事で活躍できれば昇給も可能でしょう。資格に合格することが目的ですが、学びながら知識をアウトプットすることで、より深く知識を吸収できます。

独学で勉強をしようと思っているが試験に合格できるか不安

司法書士の試験は、独学でも勉強が可能ですが、合格までの時間が伸びる可能性があります。独学で勉強をする場合は、出題範囲を効率よく学び反復して勉強しましょう。

繰り返し勉強することで、法律の知識が付き、試験に合格する確率が上がります。司法書士試験のテキストは、出題範囲が網羅的に載っている教材を選びましょう。

また独学が不安な場合は、通信講座や予備校に通うのがおすすめ。通信講座であれば、仕事の合間でもレベルの高い講師の講義を受けられます。

テキストも、司法書士の試験を研究し作られているので、学びやすいでしょう。予備校であれば、直接講師に質問をすることが可能。

法律は理解するまで難しい場合があるので、講師から直接学ぶことで理解も深まります。時間を無駄にしないためにも、勉強方法を慎重に選んでください。

法科大学など、法律に関する知識が前もってある場合は、独学でも十分勉強可能です。試験勉強の方法は、さまざまなので自分の知識量で選びましょう。

司法書士の試験は何回まで受けられる?制限があるのかを知りたい

司法書士の試験は、受験資格や回数制限はなく何度でも挑戦が可能です。司法書士の受験生は平均4回受けており、その中でも回数が多いほど合格率は下がっています。

不合格を繰り返さないように、勉強時間はしっかりと確保し実力をつけていきましょう。

試験対策のコツとして、出題される科目に勉強時間を振り分けます。出題数が多い科目には、十分な勉強時間をとることで試験でも焦らず問題を解けます。

試験は、11科目から出題されますが、全て均等に出るわけではありません。出題傾向を把握し、効率よく勉強しましょう。

また、自分が勉強に集中できる時間帯を知ることもポイントです。朝や夜など、勉強が捗る時間帯があるので、その時間で集中して勉強できるように時間を確保しましょう。

勉強する科目が多いからこそ、合格するための対策は重要です。上記でも紹介した勉強のコツや、通信講座などを利用し早めに合格することを目指しましょう。

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