【2024年最新】司法書士試験は独学で合格できる?難易度レベルに合わせた勉強法もご紹介

司法書士試験は、令和5年の合格率が5.19%で、合格者は695人と国家資格の中でも難易度が高いです。

出題範囲も広く、11科目から問題が出るため、効率よく学習を進める必要があります。

しかし、法律を学んだことがある方や、学習方法を工夫すると独学でも試験に合格できる可能性があるでしょう。

独学で合格した方の人数を、正確に把握することは難しいですが、体験談や合格率、必要な勉強時間を分析し、実際に可能かどうかを解説します。

司法書士試験を、独学で受験しようと考えている方は、合格率のデータや学習法を参考にし、学習を進めてみてください。

最新の司法書士試験結果については、こちらの動画でも解説をしています。

目次

司法書士試験に独学で合格した方の体験談や学習法を紹介

司法書士試験を独学で合格した方の、体験談や学習法を紹介します。

難易度が高い試験ですが、効率よく法律の知識を学習することで、合格を目指すことも可能です。

独学で司法書士試験に合格した方の体験談を参考に、学習スケジュールの立て方や試験までの過ごし方を把握し、合格を目指しましょう。

合格体験談① 働きながら3年かけ独学で司法書士試験に合格

独学で3年勉強し続けたAさん(仮称)は、勉強2年目に勉強法を改善し、3年目に勉強量を増やして合格することができました。

1年目は、テキストを読み込むだけだったAさんは、2年目に過去問中心の勉強に切り替えました。

しかし勉強量が足りず、足切りで不合格となりました。

そこで3年目では、最後の受験と割り切って、2年目と同じ勉強法をひたすら毎日繰り返し、とにかく勉強量を増やしたそうです。

その結果3年目にして合格を勝ち取りました。

【合格体験談からわかる独学のポイント】
・過去問を繰り返し解き、分からない時はテキストを振り返る
・記述式で決まった問題数を必ず毎日解く
・過去問中心の勉強法でひたすら毎日取り組む

合格体験談② 非法学部でも独学で司法書士試験に挑戦し2回目で合格

非法学部出身のBさん(仮称)は、テキストを買わずに過去問を繰り返し解くという勉強法で、合格を果たします。

1回目は不合格ながらも、2回目の受験の間に宅建や行政書士、ビジネス実務法務検定を受けることで、自分の実力を確認。

結果的に、2回目の司法書士試験の間に受けた試験も合格したので、自分の勉強法が正しいと信じて、そのまま2回目の司法書士試験に挑戦します。

Bさんは非法学部でしたが、過去問を何度も解くことで、効率よく知識を付け司法書士試験に合格できました。

【合格体験談からわかる独学のポイント】
・ひたすら試験の過去問に取り組む
・理解したことをまとめるノートは役に立たない
・予想問題で分からない問題があっても気にしない

合格体験談③ 司法書士の知識ゼロでも独学で10ヵ月勉強し合格

10ヵ月の独学で合格したCさん(仮称)は、試験対策に臨む前に次の3つの能力が必要と感じたそうです。

それはスケジューリング能力、モチベーションを維持する能力、そしてラスト3ヵ月をひたすら努力する能力。

試験までに取り組める日程から、インプットとアウトプットに宛てる日数を算出し、1日あたりのテキストを読むページ数を決めました。

最初の7ヵ月は、プライベートの予定と調整しながら1日あたりのページ数を守った一方で、ラスト3ヵ月はとにかく勉強量を増やします。

アウトプット中心の学習で、実力を把握できたので自分の成長を実感し、勉強の辛さを感じなくなったそうです。

教材を慎重に選び、インプット期間はペースを調整しながら学習を無理なく進め、追い込み期間では、過去問を中心としたアウトプットで合格をしました。

【合格体験談からわかる独学のポイント】
・勉強計画を1日単位からしっかり算出して管理する
・同じ目的のテキストを2冊以上買わない
・ラスト3ヵ月は勉強量を増やしてひたすら過去問に取り組む

司法書士試験対策を独学で行う3つのメリット

独学で、司法書士試験合格を目指すメリットを解説します。

独学は、予備校や通信講座にかかる必要を削減できたり、自分のペースで学習できるなどメリットが多い学習方法。

家庭の事情や、コストをかけずにキャリアアップしたいと考えている方には、最適な方法です。

また、独学には予備校や通信講座にはないメリットがあるので、司法書士試験の受験を考えている方は、参考にしてください。

メリット① 独学は司法書士試験の対策にかかる費用が安く負担が少ない

独学で試験に取り組む最大のメリットは、費用が安く済むことです。

予備校や通信講座に通う場合、入学金から受講料まで費用がかかり、高くて100万円することもあります。

しかし独学であれば、自分が選んだ教材費と、模試などの受験料だけなので、予備校などよりも費用をかけずに司法書士を目指せます。

予備校や通信講座では初期費用が高いので、プレッシャーに感じる方も多く、思うように学習が進まないと焦ってしまう可能性も。

司法書士試験は難易度が高いため、数年の期間を勉強に当てる方も少なくありません。

費用が高い勉強法であれば、司法書士試験に合格するまで、費用の負担を考えなければいけないので、家庭の事情で諦める方もいます。

独学であれば、費用の負担を減らせ、プレッシャー少なく試験に臨めるでしょう。

また、自宅学習がメインになるので、予備校などよりもリラックスして勉強ができるのもメリット。

費用の負担や学習環境にこだわる方は、独学がおすすめです。

メリット② 自分に合った勉強法や司法書士試験の教材を選ぶことができる

独学であれば、自分が無理せずに進められる勉強法や、司法書士試験の教材を選ぶことができます。

予備校や通信講座であれば、受講後にカリキュラムや講師と相性が合わなくても、途中で変えることができないのが難点。

独学であれば、勉強法が合わないと思った時に方針転換でき、教材もじっくり時間をかけて選べます。

講師との相性で悩む必要もないので、自分の学習スタイルで進めることができるでしょう。

法律の知識がある方であれば、司法書士に必要な知識だけに絞って、効率よく学習をすることもできます。

無理に予備校や通信講座に通う必要がないので、試験対策に集中できるのがメリットです。

独学で司法書士試験合格を目指すなら、参考書選びが重要になります。

自分のペースで学習を進められるといっても、参考書が合わなければ勉強でつまずき試験までに間に合わない可能性が。

スムーズに学習を進めるためにも、参考書は独学で合格した方のブログやSNSを参考にし、自分で中身を確かめて購入しましょう。

参考書の選び方は、以下の動画でも詳しく解説しています。

メリット③ 独学は時間や場所を選ばずに司法書士試験の勉強ができる

独学は、勉強時間を自分で決められるので、臨機応変に学習を進めることが可能です。

自由に勉強ができるからこそ、働いている方でもスキマ時間を活用して知識を取得できます。

予備校であれば、決まった時間に出席しなければいけないため、社会人だとスケジュール調整が負担になるケースも。

残業が多く、有給などを利用できない場合は、予備校に通っていても十分な勉強時間を確保できない可能性もあります。

しかし独学であれば、残業がある日は職場に参考書を持ち込み、休み時間を利用して学習をしたり、通勤時間を使ってインプットができるでしょう。

自分に負担がない方法で学習を進められるので、司法書士のように難関資格でも、モチベーション高く勉強できます。

司法書士試験対策を独学で行うデメリット2つと解決策

独学で司法書士試験合格を目指す、デメリットを紹介します。

デメリットを把握することで、司法書士試験の学習をする際に対策を立てられます。

司法書士試験は、決して楽に取れる資格ではないので、自分がどのようなことでつまずきそうか考え、学習計画を練りましょう。

以下では、デメリットの他に解決策も解説するので、参考にしてみてください。

デメリット① 独学は司法書士試験に合格できるか自信がもてない

司法書士試験は、毎年合格率が4%から5%と難易度が高い国家試験です。

難易度が高いためプレッシャーを感じ、試験対策中に不安になってしまいます。

不安なまま試験当日を迎えてしまうと、知識を付けたとしても最大限のパフォーマンスを発揮できず、満足に試験問題を解けない可能性も。

予備校や通信講座では、講師からのサポートがあり、個別カウンセリングなどで相談できます。

不安を講師に聞いてもらうことで、解決策や気持ちが落ち着くので、不安を解消して試験に望めるでしょう。

しかし、独学であれば、メンタル面も自分でコントロールする必要があります。

独学で司法書士を目指す場合は、資格取得後のキャリアを明確にし、目的を持って対策をすると途中で挫折することが減りおすすめです。

【対策法】

対策としては、最後の仕上げ時期に予備校の模試を受けるなどして、今の自分の立ち位置を知ると良いでしょう。模試では合格判定が出たり、試験に近い雰囲気の会場で受けることができるので、当日のシミュレーションにもなります。

また、独学で司法書士試験を受ける方と、SNSなどでつながりを持つこともおすすめ。同じ志の仲間がいることで、悩みを共有できたり学習のモチベーションを維持しやすくなります。

デメリット② 勉強計画の通りに勉強が進まず司法書士試験までモチベーションが維持できない

勉強計画を立てていても、働いていたり部活動に打ち込んでいたりすると、予定通りに勉強が進みません。

司法書士試験の勉強は、長期間行うものなので、計画的に進めなければ試験までに間に合わない可能性も。

勉強が進まず焦ってしまい、学習意欲が低下してしまう方も少なくありません。

実際に、司法書士試験に願書を提出しても、受験を受ける方は毎年一定数減ります。

受験料だけがかかり、試験に合格できないという悪循環になってしまうので、勉強計画を立てる際には注意が必要です。

【対策法】

無理のないペースで進められる、勉強計画を立てましょう。司法書士試験は、勉強時間が3,000時間必要といわれています。

出題範囲も広いので、余裕があり計画的に進められる勉強計画が必要。司法書士試験合格を目指す際は、試験日を先に決めておき、1日に必要な勉強時間を逆算して考えてください。

試験までの日数が分かると、1日にどのくらいの学習で間に合うのか把握できます。仕事が忙しい期間は、勉強時間を減らすなど対処もできるので、余裕を持って計画を立てられます。

独学で司法書士試験の合格を目指すポイントは?参考書やスケジュールの立て方について解説

独学で、司法書士試験の合格を目指すポイントを紹介します。

ポイントを抑えて、学習やスケジュールを組むことで、難関資格といわれる司法書士試験にも対応できます。

独学は、予備校や通信講座とは異なり、カリキュラムやサポートがないので、工夫して学習を進めるのがおすすめ。

以下では、参考書の選び方や学習計画を立てるポイントなどを解説するので、参考にしてみてください。

司法書士試験用の参考書や過去問は自分に合ったものを選ぶ

独学で、司法書士試験対策をする場合は、自分に合った参考書や過去問集を揃えましょう。

司法書士試験は、出題範囲が広いので、効率よく知識を学習する必要があります。

法律に触れたことがない方であれば、イラストや表が多く使用された参考書を使用すると、法律をイメージしやすくなりおすすめ。

ある程度、法律の知識があり、試験の経験がある方であれば、最新の情報が網羅された参考書を選ぶと、試験対策ができます。

自分の知識量や学習スタイルに合わせて参考書を選ぶことで、難しい法律でもつまずかずに学習を進められます。

また、書店などで選ぶ際には、あらかじめ独学で合格した方が使用したテキストを調べておくと、スムーズに探せるでしょう。

合格者のブログやSNSで紹介されているので、購入する前にリサーチしてみてください。

リサーチしておくと、膨大な量の参考書から、自分に合ったものを選ぶことができます。

参考書選びについては、以下の動画でも詳しく解説していますので、参考にしてください。

独学は模試や過去問を解く時間も考慮した学習スケジュールを立てる

独学で司法書士試験に合格するためには、模試や過去問といったアウトプットをする期間も考慮して、学習スケジュールを立てましょう。

模試や過去問は、自分の実力を把握できます。

どの分野が苦手かが客観視できるので、司法書士試験前に復習を多めにしたり、反復学習をする目安になります。

また、アウトプットをすることで知識定着がしやすく、試験本番のように問題を解くことができるので、解答力を養えるでしょう。

初学者でも、試験の6ヶ月から4ヶ月前から、アウトプット中心の学習に切り替えると、独学でも合格できる可能性があります。

学習スケジュールを立てる際には、インプットとアウトプットにかける時間を先に決め、1日の学習時間などを決めるのがおすすめ。

スケジュールは、余裕を持てるように計画を立て、予定変更に対応できるようにしておくと安心です。

独学で司法書士試験対策をする場合は最新の法改正など情報収集を常にしておく

司法書士試験では、法律がメインで出題されるので、独学で合格を目指す際には、法改正などの情報収集を常にしておきましょう。

学習期間が、数年になることも多いので、勉強中に法改正が行われる可能性があります。

試験でも、法改正に対応した問題が出る場合があるので、法務省のホームページやニュースなどで確認してください。

予備校や通信講座では、講師から法改正の情報を得ることができますが、独学では自分で調べなければ情報を得られません。

試験直前で焦らないように、事前に試験傾向を確認し、最新の参考書などで問題を解けるようにしておきましょう。

独学で司法書士試験合格を目指す際のスケジュール

司法書士試験対策を独学で行う際に、必要な勉強時間やスケジュールを解説します。

試験までの期間や、学習時間は目安になりますので、自分の状況に合わせて変更してみてください。

また、初学者と社会人の2パターンで、スケジュールの立て方を紹介します。

計算方法も記載するので、計画を立てる際に、どのように考えればいいのか参考にし、スケジュールを立てましょう。

司法書士試験の対策には勉強時間が3000時間必要

司法書士試験に合格するために必要な勉強時間は、3000時間といわれています。

しかし、法律の学習経験がある方であれば、3000時間よりも少ない時間で合格できる可能性もあります。

試験対策の期間を1年とした場合、3000時間÷365日で1日あたり8時間強の勉強が必要。

毎日8時間の勉強をするというのは、働いている人はもちろんのこと、学生でも難しいでしょう。

知識ゼロの状態から、1年で試験に合格するのは、厳しい設定になってしまいます。

また、試験に出題される問題を中心に学習し、効率良く司法書士試験の対策をするのであれば、1年でも合格を目指すことは可能。

受験する試験までの期間と、必要な勉強時間を設定したうえで、1日あたりの勉強時間を算出してみてください。

長期間の試験勉強が必要なので、徐々に勉強時間を増やすのもおすすめ。

1時間ごとに休憩をとり、集中力を途切れさせない習慣を作ると、1日4時間以上の勉強ができます。

勉強時間を踏まえた最適なスケジュールとは?2パターンに分けて紹介

先ほどの勉強時間データを参考に、「初学者」と「社会人」の大きく2パターンを例にして、勉強スケジュールを確認してみましょう。

初学者が司法書士試験対策を独学で進める場合のスケジュール

初学者は、アウトプットで知識を定着させる期間も必要と考え、3000時間勉強をすると仮定します。

また、試験期間を2年半で考えてみましょう。

試験期間が2年半あれば、1日あたりの勉強時間は3時間程度です。

受験勉強に専念する時間がある方は、平日や休日に関わらず、勉強時間を3時間確保できると良いでしょう。

仕事がある方や学部の授業が多い方、部活動がある場合は、平日より休日に勉強時間を多く確保するのがおすすめ。

1週間に、約21時間の勉強時間を確保できればいいので、休日2日間で10時間(5時間×2)勉強できれば、平日は2.2時間程度の学習で済みます。

しかし、計画通りに学習が進まない可能性もあるので、勉強時間は余裕を持ってスケジューリングし、予定変更にも対応できるようにしておくと安心です。

社会人が司法書士試験を独学で行う場合のスケジュール

社会人の場合、司法書士試験のために、まとまった勉強時間が確保できない可能性が高いです。

1年後の試験を受験することを目標にすると、1日あたり8時間程度の勉強時間が必要。

休日の2日間に20時間勉強しても、平日に7.2時間の勉強をしなければいけません。

勤務時間を考慮すると、法律の知識がある方以外では、無理があるスケジュールになります。

しかし、勉強時間を減らしてしまうと、満足のいく試験対策ができず、1回目の受験で合格できる可能性は低くなってしまいます。

自信を持って司法書士試験に臨むためにも、勉強時間が満足に確保できない場合は、試験勉強の期間を伸ばすのがおすすめ。

受験日を1年伸ばすことで、2年分の勉強時間を確保できます。

期間が延びることで、仕事をしながらでも、余裕をもった計画を立てることができます。

試験期間2年で、3000時間を勉強するとなると、1日あたりの勉強時間は4時間程度です。

休日16時間の勉強ができれば、平日の5日は2.4時間程度の学習で問題ありません。

社会人でも、通勤時間やお昼の休憩時間を活用すれば、2.4時間の勉強時間を確保することは難しくないでしょう。

実際に、スキマ時間を全て資格の勉強に活用し、忙しい社会人でも1日3時間の勉強時間を確保できます。

独学で司法書士試験の対策をする際に役立つ科学的な学習法

独学で、司法書士試験に合格する際に役立つ、学習法を紹介します。

3つの学習法を紹介しますが、どれも簡単な方法なので、普段の学習に取り入れやすいです。

科学的に効果が出た方法を紹介するので、独学の学習法に迷っている方は、参考にして司法書士試験の対策をしてみてください。

独学におすすめな学習法① 視覚や聴覚を刺激し司法書士試験の知識を身につけられる学習法

視覚や聴覚を刺激する学習法は、2009年に発表された、FC研 中津山幹男氏の研究論文を参考にした学習法です。

学習時に、音読をしたり積極的に書く作業を行うことで、視覚や聴覚など感覚器官を刺激でき、記憶保持ができる学習法。

人間の特性として、音声や文字を通して情報を記憶するという性質を持っているため、有効だといわれています。

しかし、司法書士試験に必要な知識を全て、音読や書き写すのは時間がかかります。

効率良く学習するためには、問題を解き間違えた箇所の解答を音読してみたり、過去問をひたすら解くことで、効果を発揮できるでしょう。

司法書士試験など、難関資格に合格するためには、過去問を何度も繰り返し解き、間違えた場合は必ず復習をすることで、知識として定着していきます。

実際に、手を動かして問題を解くことで、試験問題のパターンを理解できるので、本番でも余裕を持って問題を解くことができるようになります。

司法書士の知識を身につけるためにも、音読や過去問を解くなど、五感を刺激しながら学習し効率よく試験対策をしましょう。

独学におすすめな学習法② 司法書士試験学習の合間に短時間の運動を取り入れて記憶力を向上

学習の合間に運動を取り入れる学習法は、2017年に発表された、筑波大学の研究論文を参考にしています。

学習前に、中程度のややきつい運動を10分程度取り入れることで、その後の勉強で記憶力がアップするという検証結果があります。

机に向かってひたすら勉強をするよりも、10分間の有酸素運動でジョギングやウォーキングを取り入れたグループの方が成績が良かったことが判明しました。

勉強の合間に、運動を取り入れてみたり、勉強を開始する前に体を動かすことを習慣にすると、記憶力を伸ばせる可能性があります。

運動はリフレッシュにもなるので、学習の合間に取り入れることで集中力を維持でき、司法書士試験のような長期間の学習におすすめです。

独学におすすめな学習法③ 司法書士試験の勉強前に気合いが入るルーティンを取り入れる

ルーティンを取り入れる学習法は、2020年に発表された、株式会社NTTドコモ 先進技術研究所 飯島采永氏らの研究論文を参考にしています。

学習を開始する前の感情経験によって、学習時の記憶力が高まることが分かりました。

特に「楽しみ」を感じる快の感情や、「気合いが入る」といった覚醒の感情を経験した際に、最も効果が発揮されるようです。

例えば、勉強を開始する前に、気合いが入るルーティンを取り入れるのがおすすめ。

デスク周りの掃除や運動、音楽を聴くなど、自分の意欲をあげるルーティンを考えることで、学習の効率がアップします。

司法書士試験に合格した後の、キャリアを想像してみるのもおすすめ。

自分の夢や目標が達成できると考えると、勉強にも力が入るので、ルーティンとして取り入れるとモチベーションを高く維持できます。

独学では、モチベーションの維持が大切なので、なぜ司法書士試験を受けるのか目標を明確にし、毎日意識できるようにしておきましょう。

独学で司法書士試験対策ができるおすすめの参考書4選

司法書士試験を独学で合格するためには、参考書選びが重要です。

自分に合った参考書を使用することで、司法書士の知識を効率よく吸収でき、試験本番までスムーズに学習を進められます。

参考書は、最新のものから定番のものまでありますが、法改正に対応したテキストが最適なので、なるべく最新の参考書を選びましょう。

以下では、特におすすめの参考書を厳選して紹介しますので、テキスト選びの参考にしてください。

独学に役立つ参考書① 司法書士 山本浩司のオートマシステム

Wセミナーで有名な講師、山本さんが執筆した人気シリーズです。

ただ暗記するのではなく、「山本記憶法」という持論の記憶法に基づき解説が記述されています。

山本記憶法は、法律の実社会での側面を明らかにする「2WAY学習」と、立法者の思想などを理解して覚える「ウサギとカメ方式」を混ぜた記憶法。

他の基本書にはない構成で、しっかり考え込まれて作られているので、読み進めていきながら深い知識を得ることを可能にしています。

インプットとアウトプットが混ざっているので、知識を身につけて都度問題を解くことも可能な参考書でしょう。

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独学に役立つ参考書② スタンダード合格テキスト

「スタンダード合格テキスト」は、初学者から上級者も使える1冊。

条文や判例がしっかり書き込まれているので、六法を引かずとも1冊で論点を理解出来るようになっています。

本試験での出題経歴も載っているので、頻出の問題が一発で分かりやすいのが魅力。

また、あえて余白を取ったデザインにすることで、テキストに自分のメモを書き込めるよう工夫されています。

テキストの活用度の高さや、読みやすい解説が人気の1冊です。

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独学に役立つ参考書③ 司法書士 合格ゾーンテキスト

合格ゾーンテキストは、LECの講師が予備校講座を実況中継するスタイルで解説された、基本書です。

分かりやすさを重視した解説で、法律のイメージがつかめるよう、イラストや図表も多く掲載されています。

実況中継というだけあり、口語文体で授業を聞いているような感覚で読み込めるため、難しい解説もスムーズに理解できるようになっています。

合格ゾーンテキストは、重要条文の事例をイメージで示し、講義形式で解説。

暗記項目を整理した上で、過去問を解いて理解度をチェックするという、一連の構成になっているので、初学者も抵抗なく重要条文やポイントを学習できます。

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【FAQ】司法書士試験の独学に関するよくある質問

司法書士試験は独学だと最短どれくらいで合格できる?

最短で、半年から10ヵ月で合格できる人もいます。実際に上記で紹介した合格者も、10ヵ月の独学で合格を果たしています。しかし、時間をかけないことは、適切な勉強法とはいえません。

目安として、3000時間程度の勉強時間が必要と言われている司法書士試験なので、勉強を無理なく続けるためには最低でも1年、長くても2年程度は必要と考えておきましょう

また、自分自身の知識量でも、学習期間は異なります。法律に関して知識が浅い方であれば、勉強時間の目安である3000時間は必要です。しかし、法学部出身や法律関係の仕事をしている方であれば、学習する分野を絞って勉強ができます。

学習期間を考える場合は、法律の知識量も考慮し、試験までの日程を考えましょう。

独学だとオートマ記述は難しい?

オートマ記述は、いわゆる「オートマシステム<記述式>」のテキストのことです。分かりやすいと評判の択一式に比べ、記述式は難しいとされています。

記述式は択一式を理解できている人が取り組む問題なので、インプットしたばかりでいきなり記述式に取り組んでも問題は解けないでしょう。

しかし、引っかけ問題も満遍なく用意されていることから、テキストとしては重宝したい一冊です。応用テキストとして問題を何度も解いてみることで、独学でもオートマ記述を活用できます。

独学に役立つ無料の勉強サイト・アプリはありますか?

小泉嘉孝の司法書士予備校」では、全講義の音声とテキストのPDFダウンロードが無料。月額制に入会すると、基礎講座から答棟、直前講座までの講義を全て見放題にできます。

費用を抑えて、司法書士の試験合格を目指す方におすすめです。

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