社労士試験は、令和5年の合格率が6.4%と合格者が少なく、難易度が高い国家資格といわれています。
社労士は、人材に関する専門家であり、企業の採用から退職、年金の相談など幅広い業務を行います。
専門性のある職業なので、法律や保険の仕組みなどを把握する必要があるため、学習する際には効率よく進める必要があるでしょう。
通信講座を利用する方が多いですが、独学でも学習方法を工夫すると、合格を目指せる資格でもあります。
当サイトでは、独学で社労士試験に合格した方の体験談や合格率を元に、独学でも合格できる学習方法を分析しました。
社労士試験に独学で挑戦しようと考えている方は、参考にし学習方法や参考書などを活用してみてください。
社労士試験に独学で合格した方の体験談や学習方法を紹介
最初に、社労士試験に独学で合格した方の体験談を紹介します。
体験談では、合格者の学習方法や、受験回数なども解説しています。
特に学習方法は、今後社労士試験を受験する方の参考になるので、自分に合った方法を取り入れ試験対策をしていきましょう。
合格体験談① 4回の受験で社労士試験の合格を勝ち取る
独学で、4回受験をして合格したAさん(仮称)は、3回不合格になったという失敗を振り返り、4回目の受験に向けて勉強法を改善。
3回目までは、テキストを読み込むことを中心に学習し、テキスト付属の問題集や模試を何度も受けていました。
4回目の受験対策では、思い切って過去問学習だけに絞ることにしました。
過去問演習を重要視し、基本の勉強も継続して行うことを意識したそうです。
4回目の試験では、択一式で70点万点中51点と、前回の試験から10点もアップし合格しました。
合格体験談② 勉強計画を立て約8ヵ月の独学で社労士試験に一発合格
続いて合格したBさん(仮称)は、約8ヵ月の勉強期間で一発の試験合格を実現しました。
Bさんは始めに、教材選びと勉強計画に取り掛かります。
費用削減と、スキマ時間に使いやすい教材にこだわり、合格者やAmazonなどのレビューを参照したり、本屋で中身を確認するなどして慎重に選びました。
勉強計画は約8ヵ月しかなかったため、目安の勉強時間から平日と休日の勉強時間を算出。
平日でも、4時間の勉強時間を確保しなければいけませんでしたが、詳細に決めたタイムスケジュールで4時間を確保したそうです。
教材の活用法や模試を受けることなど、細かな試験対策も決めたうえで試験対策をした結果、独学でも8ヵ月での合格に成功しました。
合格体験談③ 社労士試験に落ちた経験を活かし勉強計画を立て2回目で合格
2018年の社労士試験に合格したCさん(仮称)は、学習を始めてから約1年半、2回目の受験で合格しました。
1度不合格になったCさんは、試験概要を詳しく調べたうえで、科目別の学習法を事前に決め学習を開始。
さらに、試験直前の5ヵ月間も、過去問を中心に学習を進めながら、2回の模擬試験や判例対策など応用的な学習にも取り組みました。
また、Cさんは当時予備校に通っていましたが、予備校の教材は利用せず、自分に合った教材を時間をかけて探したそうです。
計画的に学習を進めながら、模試で自分の実力を把握し、試験直前まで対策をしたことで、ほぼ独学でも試験に合格できました。
社労士試験の対策を独学で行う3つのメリット
社労士試験は、体験談でも分かる通り、学習方法を工夫することで独学でも合格を目指せます。
国家資格の中でも、難易度が高い社労士ですが、独学で学習を進めることで得られるメリットがあります。
独学であれば、通信講座や予備校に使用する高額な費用を用意せず、国家資格を取得できるので、コスト面で負担が少なくなるでしょう。
また、自分のペースで学習を進められるので、プレッシャーを感じず試験対策ができます。
以下では、メリットについて詳しく解説しますので、独学で社労士試験を受験しようと考えている方は参考にしてください。
メリット① 自分のペースで社労士試験の学習を進めることができる
独学は、通信講座や予備校とは異なり、自分のペースで社労士試験の学習を進めることができます。
働きながら勉強をする方は、スキマ時間で学習を進めたり、残業がある日は勉強時間を短く調整することができるでしょう。
予備校は、決まったカリキュラムで進むため自分の理解度と合わなくなるケースもありますが、独学では理解できるまでしっかり時間をかけることができます。
講義の時間にスケジュールを調整する必要もないので、時間管理の負担が減るのがメリット。
決まったカリキュラムで学習を進めるのが難しい方は、独学で社労士試験対策をするよ良いでしょう。
メリット② 独学は学習をしながら軌道修正や社労士試験対策の教材変更ができる
社労士試験対策のために、予備校や通信講座を利用する場合、講師やカリキュラムが自分に合わないと、受験前に挫折してしまう可能性があります。
しかし独学であれば、教材が自分に合わなければ他のテキストを購入できますし、講師との相性で悩む必要がありません。
予備校や通信講座は、初期費用がかかることから、学習の軌道修正がしにくいですが、独学であれば主に教材にかかる費用だけなので、安心して学習法を変えられます。
社労士試験に、独学で合格した方のブログなどを参考にすると、無料で学習方法を学ぶことができます。
合格者のブログであれば、効果も期待できるので、独学でも社労士試験の合格を目指せるでしょう。
独学は、自分が納得できる勉強法で進められるので、知識を定着させやすいです。
メリット③ 社労士試験対策にかかるコストを最小限にでき負担を軽減できる
独学は、予備校や通信講座を受けるよりも、コストを最小限に抑えることができます。
必要な費用は教材費がメインで、他には模試や試験の受験料、試験会場までの交通費などがあります。
社労士の試験は、受験手数料が15,000円かかるので、交通費などをトータルすると、まとまった費用が必要。
予備校では、最大で100万円程度かかる場合もあるので、費用面での負担が大きくなってしまうでしょう。
費用を抑えて、社労士試験対策をしたいと考えている方は、独学で学習を進めてみてください。
社労士試験対策を独学で行うデメリット2つと解決策を紹介
独学で社労士試験対策をするメリットがありますが、注意すべきデメリットもあります。
独学で学習を進める前に、デメリットを把握し、対策を立てると失敗なく試験対策ができます。
以下では、デメリットと一緒に解決策も紹介するので、対策を立てる参考にしてください。
デメリット① 独学では社労士試験に関係する法改正の情報を見逃す可能性がある
独学のデメリットとして、最新の法改正の情報を取得することは難しい点が挙げられます。
教材によっては、出版されてから時間が経っている場合もあるので、法改正に対応していない可能性があります。
教材を購入する場合は、なるべく最新のテキストを選び、法改正に対応しているものを選びましょう。
法改正の情報は、社労士試験を行なっている、厚生労働省や全国社会保険労務士会連合会のホームページなどで確認できます。
予備校や通信講座のように、自分から情報を取りに行かなくても法改正を確認できる訳ではないので、常に情報収集をし試験に対応できるようにしてください。
【対策法】
試験に出題される法改正は、その年の4月上旬時点までのものです。そのため、受験する年の8月の法改正は出題されないので安心してください。
そのため、法改正対策は5月あたりから取り組めば十分対策できます。ネットよりも市販の専用テキストを使うと、分かりやすく内容がまとめられていておすすめです。
デメリット② 勉強計画を立てても維持することが難しい
勉強計画を立てることで、効率良く学習することができますが、独学の場合は計画通りに進めることはなかなか難しいです。
働いている方であれば、急な残業があると予定通りに学習が進まず、モチベーションも下がってしまいます。
計画を立てることで、短期間でもある程度モチベーション高く勉強することはできますが、余裕を持って計画を立てるのがおすすめ。
残業時間や繁忙期で、仕事が忙しくなる可能性も考えて計画を立てると、思うように学習が進まなくても柔軟に対応できます。
【対策法】
計画通りに学習が進まない対策法として、いくつか学習時間を確保するパターンを用意しておくことをおすすめします。
目指したい目標通りに進める計画と、目標の80%や60%程度でも合格に近づける計画を用意しておけば、万が一勉強時間が取れなくなっても心配なく進められるでしょう。
また、満点を目指すのではなく合格点を目指す気持ちで計画を立てておけば、無理なく続けられるスケジュールを立てられます。
社労士試験の学習を独学でする場合のスケジュールを紹介
社労士試験の学習を独学でする場合、必要な勉強時間やスケジュールの進め方などについて紹介します。
社会人や初学者向けに、ケース別でまとめているので、自分の状況に合ったスケジュールを確認し、学習スケジュールを立てる参考にしてください。
社労士試験に合格するためには1000時間の勉強時間が必要
社労士試験の合格に必要な勉強時間は、一般的に1000時間程度といわれています。
知識量や学習の進捗具合によっては、1000時間以上必要な方もいるでしょう。
一方で、800時間程度で合格する方もいるので、効率良く学習できるかで勉強時間は異なります。
初学者の場合は、1000時間を目標としスケジュールを組むと良いでしょう。
学習スケジュールを立てる際には、自分が勉強を開始する時期から試験日までの日数を計算します。
合計の日数から、必要な勉強時間を確保するためには、1日どのくらい学習した方が良いのか逆算していきます。
例えば、7ヵ月で合格したい場合は、1ヵ月30日として、
30日×7ヵ月=210日
で計算し、
1000時間÷210日=4.76時間
が1日に必要な勉強時間となります。
これを基準に、平日や休日によって勉強時間を調整してみて、無理のないペースか確認していくとスケジュールが立てやすくておすすめなので、計算してみてください。
社労士試験に必要な勉強時間を踏まえた最適なスケジュールとは?
先ほどの勉強時間データを参考に、「初学者」と「社会人」の大きく2パターンを例にして勉強スケジュールを確認してみましょう。
初学者が社労士試験対策を独学で進める場合のスケジュール
初学者は、1000時間より多めの勉強時間として、1200時間を目標としてみましょう。
また、勉強期間は1年あるとします。
最後の5ヵ月は、アウトプット中心の学習に充てるとすると、インプット中心の学習は7ヵ月が限度となります。
合格者の体験談から分かる通り、初学者もアウトプットとして過去問をひたすら解いていくことが重要。
過去問を繰り返し解く期間を確保するため、7ヵ月でインプットは終わらせることを目標としましょう。
インプットに500時間、アウトプットに700時間という割合で考えてみると、次のようなスケジュールで進められます。
1~7ヶ月目:1日あたりの勉強時間は2.4時間、1週間で16.8時間になります。平日1~2時間で、休日計10時間といった調整も可能です。知識をインプットする期間も、アウトプット形式の演習も取り入れると、知識定着が早くおすすめ。
8~12ヶ月目:試験当日まで、ラストスパートをかけます。過去問を何周も解いたり、模試を受けてみるなど、アウトプット中心の学習に力を入れる時期に。アウトプットに700時間をかける計算だと、1日4.6時間程度の勉強時間が必要です。
アウトプットの期間は、過去問を繰り返し解き、知識を忘れないように反復していくのがポイント。
間違った問題は、復習をすることで知識を深く理解することができるので、試験対策と焦らず復習にも力を入れましょう。
試験6ヶ月前の対策ポイントは、こちらの動画でも解説しています。
社会人が社労士試験の学習を独学で行う場合のスケジュール
社会人で学習する場合は、仕事と両立することが重要になるので、無理なく1000時間を目標としてみましょう。
勉強期間が1年ある場合、アウトプット中心の勉強に取り組みながら、学習を進めるのが望ましいです。
1000時間÷365日
だとすると、1日あたり2.7時間の勉強時間を確保できれば良いでしょう。
残業が少ない社会人であれば、平日でも2.7時間を確保することは難しくありません。
- 朝:早起きして出勤前の1時間を使う
- 昼:休憩の30分を使う
- 夜:自由時間の1時間15分を使う
通勤時は電車やバスを利用する方は、移動時間も勉強できるので、スキマ時間を活用してみましょう。
残業が多い社会人でも、休日に計10時間の勉強ができれば、平日は1.8時間程度の勉強時間でも問題ありません。
昼休憩や移動時間のスキマ時間に勉強することで、1.8時間確保することも可能でしょう。
実際に、通勤やお昼休憩、お風呂に入っている時間など、スキマ時間をフル活用することで、3時間ほど勉強時間を確保できます。
短い時間を利用して学習に取り組むことで、集中力が途切れず効率よく社労士の知識を身に付けられます。
スキマ時間の確保の仕方は、こちらの動画でも解説していますので、参考にしてみてください。
独学での社労士試験対策に役立つ科学的な学習法3つ
独学で、社労士試験合格を目指す際に、科学的な効果が期待できる学習法を紹介します。
資格試験の勉強を効率よく進めたい方は、参考に学習法を取り入れてみてください。
社労士の資格試験は、長期間の学習が必要になります。
覚える知識量も多いので、効率よく勉強を進めるためにも、学習法を把握し試験対策をしましょう。
科学的な学習法① 楽しい・気合いが入るような感情経験で記憶力アップ
2020年に発表された、株式会社NTTドコモ 先進技術研究所の研究論文を参考にした学習法を紹介します。
株式会社NTTドコモが発表した論文では、感情と記憶力の効果について検証する実験で、快や覚醒といった感情を経験すると、学習時の記憶力が高まること記載されていました。
学習内容と関係のない感情経験でも、記憶力向上に効果があります。
つまり、学習を開始する前に「楽しみ」を感じたり、「気合いが入る」ような経験をすることで、記憶力がアップするということ。
自分にとって、気合いが入るルーティンを作ってみるのもおすすめです。
たとえば、学習前に好きな音楽を聴いたり、勉強後に楽しみなご褒美を用意する、といった工夫をすると社労士試験の学習に集中できるでしょう。
また、学習自体にやり甲斐を感じることで、長期間の学習でも継続して進めることが可能です。
実際に、膨大な勉強時間が必要な士業系の資格を取得した方は、法律の勉強がやり甲斐になり楽しく進められたと発信をしていました。
社労士を目指そうと思った理由や、資格取得後の未来を想像し、楽しみなどという感情を引き出すことで、学習の効果を最大限引き出すことが可能です。
科学的な学習法② 集中力を上げるために勉強中は音楽を聴かない
2018年に発表された、東京農業大学生物産業学部 生物生産学科 島貫 陽平氏らの研究論文を参考にした学習法です。
音と集中力に関するこれまでの研究では、音が大きい環境ほど集中力が低下するといわれています。
また、文章作成など作業系の学習においては、歌詞のある音楽を聴いていると作業量が低下してしまうため、集中力を上げるにはマイナス効果となることが分かりました。
学習環境に適するのは静穏、つまり音楽やうるさい環境音のない場所が望ましいです。
社労士試験の学習をする際には、音楽を聴かずに勉強したり、周囲の話し声やBGMが聞こえるカフェよりも図書館を選んだ方がいいでしょう。
科学的な学習法③ 手をぎゅっと握って記憶力アップ
2014年に発表された、名古屋大学 北神 慎司氏らの研究論文を参考にした学習法です。
勉強時に手を強く握ることで、前頭葉が活性化され記憶力の向上につながるとされています。
実験では、勉強前とテスト前に、ボールを90秒ほど強く握ることで記憶力の違いを検証していました。
結果は、覚えるときは右手で握り、思い出すときは左手で握るという方法が最も成績が向上することが判明。
左脳は情報をインプットする働きをもち、右手を動かすことで左脳が活性化するとされています。
また、右脳はアウトプットに働き、左手を動かすことで活性化されます。
社労士の勉強をする際も、インプットの場面では右手をぎゅっと握りしめ、テスト前や問題に取り組む前に左手をぎゅっと握りしめると良いでしょう。
単純な動作ですが、人間の脳の仕組みを活用した、科学的な方法です。
しかし、年齢によって効果が異なる場合があるので、年齢が高く記憶力に不安を感じる方は、暗記するべき項目は試験直前に覚えるのがおすすめ。
学習期間中は、法律の意味や試験問題の出題パターンに慣れることに集中すると、年齢が高い方でも試験対策が可能です。
学習を進めても覚えにくいと感じた場合は、手を握ったり学習の順序を変えて、対策をしましょう。
社労士試験に独学で合格するために必要な参考書の選び方を解説
独学では、社労士試験に合格するためにも参考書選びが重要になります。
自分に合い、最新の試験に対応した参考書を選ぶことで、効率よく社労士試験対策ができます。
参考書選びのポイントを紹介しますので、独学で社労士試験を受験する方は、参考に自分に合ったテキストを探してください。
図や表が多く社労士の知識が理解しやすい参考書を選ぶ
社労士の知識は、法律に関する専門的なものが多いため、初学者であれば文章だけの参考書では理解が難しい場合があります。
試験は、図や表で出題されませんが、法律を理解するうえでイラストなどがあると、深く知識を理解できるでしょう。
また、図や表があることで、学習につまずきにくくなり、学習を最後まで継続することが可能です。
独学だと、予備校や通信講座のように講師に質問ができないからこそ、参考書は理解がしやすい教材を選ぶのがおすすめ。
参考書は、ネットで購入するのもいいですが、一度書店に行き中身を確認すると失敗が少なくなります。
社労士試験を独学で学習するなら参考書と問題集は同じシリーズで揃える
参考書や問題集は、同じシリーズで揃えると、インプットとアウトプットがしやすくなります。
シリーズが同じであれば、参考書に書かれていることが問題集でも出てくるので、連動して学習を進めることが可能。
さまざまなシリーズを組み合わせてしまうと、言葉のニュアンスが異なったり、ページ数が異なるので、復習をしたい箇所を探すだけで時間がかかってしまう場合があります。
シリーズで揃えておくことで、学習したい知識をすぐに探し出せ、連動した問題集でアウトプットができ時短になります。
ひとつのシリーズに集中して学習することで、情報に振り回されず、知識を理解することに時間を使えるでしょう。
独学で社労士試験の対策をするために最新の法改正に対応した参考書を使用する
社労士の試験は、法律の知識が必要です。
法律は定期的に法改正する場合があるので、参考書を選ぶ際には、最新の情報に対応したテキストを選びましょう。
参考書は、毎年最新の情報に対応して発売されるシリーズがあります。
受験する年の試験に合わせて、参考書を選び、常に最新の法律を理解しておくと、試験対策ができます。
独学の場合は、予備校や通信講座のように、法改正の情報を得る機会が少ないのが難点。
社労士試験の合格を目指すなら、情報収集を欠かさず、法改正があった場合は対応できるようにしておいてください。
以下の動画でも、参考書選びのポイントを紹介していますので、視聴してみてください。
社労士試験対策の独学に活用できる参考書4選
独学で社労士試験対策ができる、おすすめの参考書を紹介します。
シリーズで販売している参考書を紹介するので、自分の知識量や学習スタイルに合わせて選んでください。
シリーズで参考書を揃えることによって、インプットとアウトプットがしやすくなります。
情報も連動しているので、学習する際に迷わず、スムーズに知識を定着させることができるでしょう。
紹介する参考書を比較し、独学の学習に使用してください。
独学に役立つ参考書① みんなが欲しかった!社労士シリーズ 2024年度
社労士試験対策におすすめなのが、TACが出版する定番のテキスト、「みんなが欲しかった!社労士シリーズ」です。
特に初学者の入門書としておすすめしたいのが、「合格へのはじめの一歩」になります。
スタートアップ講座と入門講義に分かれて、社労士の仕事内容から法律の基礎知識までコンパクトにまとめられているのが特徴的。
試験の要点が分かりやすくなっているので、入門書とはいえ試験直前までしっかり活用できる重要なテキストになります。
イラストや図解が多いので、社労士に関する重要語や公式を覚えたいという方は、この1冊がおすすめ。
シリーズには他にも、「社労士の教科書」や「社労士の問題集」があります。
いずれも、必要な知識とそれに準拠した問題が詰まったテキストで、人気も高いです。
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独学に役立つ参考書② うかる!社労士シリーズ 2024年度
「うかる!社労士シリーズ」には、基礎知識がわかる「入門ゼミ」と、最新の法改正に対応したテキスト、過去5年分の過去問がセットになった「テキスト&問題集」があります。
各科目について、マンガで分かりやすく解説されているため、ビジュアルで理解できるようになっているのが魅力。
フルカラーテキストで図表も多く登場するため、見やすさ重視の方におすすめの一冊です。
また、「テキスト&問題集」の各章の最後には、一問一答形式の確認問題があるのも特徴。
要点を効率よく、インプットとアウトプットができる一冊になっています。
独学に役立つ参考書③ ユーキャンの社労士シリーズ2024年度
社労士試験対策に、資格取得の通信講座を展開しているユーキャンの、「ユーキャンの社労士シリーズ」もおすすめです。
特におすすめしたい「はじめてレッスン」では、8時間の映像講義を見ることができます。
社労士試験に関する基礎知識を解説してくれるので、初学者におすすめのテキスト。
テキストは、全フルカラーと豊富な図表で、ビジュアルからも分かりやすく理解できるようになっています。
他のシリーズも、「速習レッスン」は約1000ページの大ボリュームで、難しい用語から基本条文まで細かな解説がついている優れもの。
「過去&予想問題集」では、論点別問題と予想模擬試験2回分を受けることができます。
「これだけ!一問一答集」は、持ち運び可能なコンパクトタイプで、重要なポイントが詰まっているため、移動時間でも学習しやすい一冊です。
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【FAQ】社労士試験の独学に関するよくある質問
- 社労士試験の独学にテキストはいらない?
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過去問だけに取り組む方法もありますが、テキストを使用した方が、最新の試験に対応できます。またテキストは、基本条文や判例について解説していたり、過去問の解説だけでは理解しにくい範囲を、図表やイラストを使って分かりやすく書かれています。
独学で勉強することを決めた際は、まずは自分に合ったテキスト選びと勉強計画を立てることが重要です。
- 社労士独学道場は役立ちますか?
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TAC出版の「社会保険労務士 独学道場シリーズ」は、フルパックで購入すると4~5万円する教材です。CDやDVDもついているので、文字だけでなく視聴覚的に理解できるため効率良く学習できるでしょう。
しかし、独学道場が役に立つかどうかは個人によって差があります。まとめて購入すると高額な教材費になってしまうので、使った方のレビューや合格者のおすすめする教材と比較し、図書館や書店で実際の使用感をチェックしてみても良いでしょう。
- 独学に役立つ無料の勉強サイト・アプリはありますか?
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「社労士過去問ランド」は試験の過去問題を、一問一答や対局形式などでテスト出題してくれる無料サイトです。会員同士交流ができる掲示板もあるので、独学でも仲間と一緒に試験勉強に励むことができます。